#22 【患者様・セラピスト向け】足首捻挫グセにならないようにするために

Jan 04, 2023

いきなりですが、足首の捻挫(ねんざ)って怖いんです。。。(^^;;

■足首捻挫が怖い理由

①クセになりやすい

②かばって他の場所を痛めることがある

③放置しておくと、骨が変形して手術になるケースもある

など 

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足首の捻挫は、基本「靱帯損傷」です!ねんざと言うと軽く考えがちですが、「靱帯損傷」です!小児の場合は骨折を伴っている場合も多いです。多くのプロサッカー選手を見てきましたが、足首の手術をするケースは少なくありません。引退の原因になることもあります。全てが足首捻挫が原因ではないと思いますが、少なくとも最初に捻挫した時は、しっかり時間をかけて治す必要があると感じています。

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■症例報告 人体実験 足首捻挫を無理するとどうなるか?

私も、足首捻挫した後に無理して運動していたので、ふくらはぎの肉離れを繰り返しました( ;  ; )よければこちらの動画もご参照ください。(画像クリックでYouTubeにリンクします)

■当院でおこなっている足首捻挫のチェック

当院では、足首をひねったという方には、超音波エコーで以下のような観察を行なっております。

・前距腓靱帯 ATFL

・前下脛腓靱帯 AITFL

・踵腓靱帯 CFL

・距骨下関節

・足根洞血腫

・外果下端骨折

・骨端線離開

・二分靱帯損傷

・第5中足骨骨折

など

痛みと上記の超音波エコー観察で得られた情報をもとに、ドクターに紹介し、診断していただきます。 

■なぜ、詳細を評価する必要があるか

 ①ギプスなどで固定するかしないか?

どこの靱帯が損傷しているか?どれくらい損傷しているか?で、固定が必要かどうかが変わります。固定をしっかりしないと、靱帯の修復が不十分になり、捻挫ぐせになる可能性が高まります。

例えば、踵腓靱帯 しょうひじんたい (CFL)を損傷したケースは固定を2−3週はする必要があるケースが多いです。

靱帯の損傷が不十分だと、関節が不安定になります。不安定とは、動きすぎるということです。距骨 きょこつ という骨が、動き過ぎます。そうすると、足を地面につけたり、ボールを蹴った時に、他の骨とぶつかり、軟骨が損傷したり、骨が変形する原因になります。

②運動復帰時期の予測

運動をどれくらい休んで、治療やリハビリを行うかは、再発を防ぐ意味で重要です。早期に運動復帰しすぎると、痛みが長期化したり、足関節が不安定になり捻挫ぐせにつながります。アスリートの場合は、試合にどれくらいで復帰できるかは重要になります。

例えば、

・踵腓靱帯 しょうひじんたい (CFL)を損傷したケースは、時間がかかる

距骨下関節 きょこつかかんせつ を損傷したケースは痛みが長引きやすい

③治療法を選択する

損傷している靱帯や箇所を推定することで、治療方法が変わってきます。

例えば

・足根洞 そっこんどう に、血腫が溜まっていて、歩くのが困難な場合は、穿刺 せんし(血を抜く)した方がいい場合があるので、穿刺して頂けるドクターに紹介する。

・痛みが継続しやすい靱帯を損傷していると推測できる場合は、プロロセラピー(ブドウ糖注射)をしていただけるドクターを紹介する。

・筋肉や腱が損傷していると推測される場合は、エコー下で損傷部位に鍼治療やリリースなど施術をおこなう。

 

■見落としやすい(痛みが続きやすい)足首のケガ

①距骨下関節損傷

1ヶ月以上、体重をかけた時に痛みがなかなか取れないという方は、疑います。初期の評価が大切ですがなかなか難しい場所でもあります。エコー評価と身体所見で疑われる場合は、初期の固定が大切になります。

痛みが長引く場合は、短母趾伸筋(EHB) 短趾伸筋(EDB)の鍼治療などで、改善する場合があります。

②踵腓靱帯損傷

この靱帯を損傷すると、痛みが長期化して、足首が不安定になるケースが多いので、ねんざした際は特に注意して観察します。初期固定が重要です。

③三角靱帯(深部)損傷

ここは、後日、別のブログで説明したいと思います。足首の内側の靱帯の損傷です。ドクターにプロロセラピー(ブドウ糖注射)を依頼することもあります。

④距舟靱帯損傷

足首の前側にある靭帯の損傷です。私も経験がありますが、痛みが消えるまで時間がかかりました。見逃されやすいのできちんと評価することが大切です。ドクターにプロロセラピー(ブドウ糖注射)を依頼することもあります。

詳細は他のブログで解説しています。下記画像をクリックお願いします。

⑤リスフラン靱帯損傷

足首捻挫とは少し違うけど、痛みが続くケースがあります。初期評価をきちんとして、専門のドクターに診ていただくことが必要です。状態によっては手術が必要なケースもあります。

詳細は別ブログで解説しています。下記画像をクリックお願いします 

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■まとめ 

 ①ねんざは「靭帯損傷」です

②初期の評価が重要です

③様々の治療法があります