#34 大谷翔平選手の記事を書いて、手術する・しないを選択する際に大切にしているプロセスがあることに気がついた

Aug 28, 2023

大谷翔平選手の右肘の内側側副靱帯の損傷について以下の記事を書かせていただきました。

大谷翔平の復活に欠かせない「精神面の強さ」 TJ手術か保存療法か、復帰プロセスを専門家が解説

https://the-ans.jp/analysis/349188/

多くのアスリートやスポーツをされてない方の、手術する・しないを選択する場面をサポートしてきました。大谷翔平選手のケガのことについてはわかりませんが、一般的に手術する・しないを選択する際に必要となるプロセスをまとめてみました。

必要なプロセスは以下になります。

❶ケガ(病態)の評価(セカンドオピニオン含む)
❷手術する・しない場合のメリット・デメリットを整理

それぞれ説明していきます。

❶ケガ(病態)の評価(セカンドオピニオン含む)

ドクターのケガの評価が大切になります。あまり納得がいかなければ、セカンドオピニオンを聴くことも有効な場合があります。その際に確認しておくことは、以下になります。

◾️どこが?どう損傷しているのか?

◾️手術する必要があるか?

◾️どんな手術になるのか?

◾️手術するメリット・デメリット

◾️手術しない・メリット・デメリット

 

❷手術する・しない場合のメリット・デメリットを整理

手術する場合、しない場合それぞれのメリット・デメリットを整理します。

✅復帰までの期間?

まずドクターに確認することは、どれくらいで競技復帰できるのか?です。ここで、注意が必要です。ドクターが話す復帰目処は、様々なケースが論文によりまとめられていて、その平均値が伝えられることが多いということです。

つまり、伝えられた期間より復帰までに時間がかかる場合もあるということを理解しておく必要があります。ドクターから復帰まで3ヶ月ですと言われたら、2人に1人は3ヶ月で復帰できるということです。件数の多い手術なら、データが多いので平均値通りに復帰できるケースが多いですが、珍しい手術では、復帰までの期間に個人差がある、遅くなることがあることを理解しとくことが大切です。

✅成功率?

手術すれば必ず良くなるわけではありません。あまり痛みがとれなかった、パフォーマンスが下がったなど期待している効果を得れないケースもあります。

痛みで苦しんだ選手は、手術をすれば良くなるという前提で選択することがありますが、成功率や個人差というキーワードを用いてドクターに確認することが必要です。

✅手術しないデメリット?いつでも手術できるのか?

手術しないデメリットを確認することも重要です。それは、手術ができるかどうかは、ある程度適応範囲があります。例えば、膝の半月板の場合、半月板の損傷が進むと手術しても修復しないリスクが増えるケースがあります。

手術しないに越したことはないですが、手術しないデメリットは確認する必要があります。

これまで経験したケース

<ケース①>復帰までの期間を平均のみで理解してしまった セカンドオピニオンを聴かなかった

足首の痛みが引かず苦しんでいたサッカー選手。手術すると6週で復帰できるとドクターから聞いて、リーグ戦の中断期間を使って、シーズン中に手術に踏み切った。私が手術をすると聞いた時は、選手はすでに選択後だったので、6週で復帰できると信じ込んでいたし、手術に対するモチベーションも高かった。

私はその話を聞いた時に、(3ヶ月かかるケースもあるのにな)ということが頭をよぎりました。3ヶ月かかる場合があるなら、シーズンオフに手術をする選択肢も検討したのかな?と。

実際、復帰までは3ヶ月以上かかりました。シーズン中だったので復帰までの間に、その選手の試合出場する序列はさがり、復帰してもなかなか試合には出れませんでした。

結果は、手術前にはわからないので許容するしかありません。しかし、手術前に復帰までの期間を最悪のケースも想定して、手術を決断する必要があると思います。

更に、個別で別のドクターに相談したら、手術で良くならないケースだったかもという意見もありました。選手生命をかける手術でもあったので、セカンドオピニオンを聴いても良かったと思います。

非常に苦しんでいたので、手術で良くなる!というイメージが選手に強かったと思います。気持ちは理解できます。しかし、周囲は冷静になり手術のメリット・デメリットを整理し、決断するプロセスを踏むべきだったのではと思いました。

<ケース②>成功率を甘くみた。セカンドオピニオンを聴かなかった。

膝の手術をして復帰まで至らなかった選手がいます。手術すれば良くなるという説明だったらしいです。これも別のドクターに聞いたら、手術には否定的な話もありました。

<ケース③>思ったより痛みがひかなかった

足のしびれを改善したくて、腰の手術をしたが、手術をする前とあまり変わらなかった。これも結果論なんで許容するしかないんですが、手術すれば良くなると思い込みすぎはよくないケースもあります。

手術の満足度は、手術前との症状の差です。つまり、手術前の症状が非常に辛い場合、満足を得ることは多いのですが、症状がそれほどではない場合、手術前との差が小さくて満足度が低いケースがあります。

まとめ

手術するかしないかを選択するプロセスについて書きました。結果論でしょ?って思うかもしれませんが、選択までのプロセスをしっかり行わないと、後悔が大きくなる場合があります。手術前は、苦しみから逃れたい思いや、忙しさなど、あり時間をかけないケースもありますが、しっかり時間をかけて選択することが大切だと感じます。

 

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